「心臓病」の手術件数の全国病院ランキングです。2018年の実績ベース。厚生労働省(厚労省)のデータに基づいています。心臓病専門の医師がいる全国の病院が対象です。1位は東京の榊原記念病院。2位は大阪の国立循環器病研究センター、3位は福岡の小倉記念病院となっています。全国の心臓病の専門医師の氏名一覧:下川智樹、藤田知之、山崎暁ほか。(医療・介護情報メディア「リトリート」編集部)

手術件数ランキング(全国トップ30)~2018年実績

順位 病院名 手術数
1位 榊原記念病院
(東京)
937
2位 国立循環器病研究センター
(大阪)
917
3位 小倉記念病院
(福岡)
775
4位 富山大学病院(富山) 746
5位 川崎幸病院
(神奈川)
663
6位 東京女子医科大学病院
(東京)
604
7位 心臓病センター榊原病院
(岡山)
579
8位 順天堂大学順天堂医院
(東京)
561
大阪大学病院
(大阪)
561
10位 岸和田徳洲会病院
(大阪)
554
11位 千葉西総合病院
(千葉)
354
12位 名古屋第一赤十字病院
(愛知)
478
13位 ニューハート・ワタナベ国際病院
(東京)
477
14位 市立静岡病院
(静岡)
431
15位 埼玉医科大学国際医療センター
(埼玉)
419
16位 千葉大学病院 405
17位 神戸大学病院
(兵庫)
395
18位 北海道大野記念病院 392
19位 九州大学病院
(福岡)
385
20位 自治医科大学さいたま医療センター
(埼玉)
383
21位 慶應義塾大学病院 380
22位 倉敷中央病院
(岡山)
377
23位 イムス葛飾ハートセンター
(東京)
359
24位 新東京病院
(千葉)
358
25位 岩手医科大学病院
(岩手)
357
26位 兵庫県立姫路循環器病センター
(兵庫)
355
27位 大和成和病院
(神奈川)
353
東海大学病院
(神奈川)
353
29位 名古屋ハートセンター
(愛知)
349
30位 仙台厚生病院
(宮城)
327

手術件数ランキング(全国トップ30)~2017年実績

順位 病院名 手術数
1位 榊原記念病院
(東京)
843
2位 小倉記念病院
(福岡)
840
3位 国立循環器病研究センター
(大阪)
828
4位 心臓病センター榊原病院
(岡山)
707
5位 自治医科大学さいたま医療センター
(埼玉)
610
6位 大阪大学病院
(大阪)
582
7位 川崎幸病院
(神奈川)
577
8位 岸和田徳洲会病院
(大阪)
574
9位 順天堂大学順天堂医院
(東京)
569
10位 埼玉医科大学国際医療センター
(埼玉)
542
11位 名古屋第一赤十字病院
(愛知)
490
12位 千葉西総合病院
(千葉)
475
13位 ニューハート・ワタナベ国際病院
(東京)
461
14位 大和成和病院
(神奈川)
455
15位 岩手医科大学病院
(岩手)
442
16位 市立静岡病院
(静岡)
437
17位 札幌心臓血管クリニック
(北海道)
410
18位 倉敷中央病院
(岡山)
391
19位 東京ベイ・浦安市川医療センター
(千葉)
390
20位 滋賀医科大学病院
(滋賀)
381
21位 兵庫県立姫路循環器病センター
(兵庫)
372
22位 九州大学病院
(福岡)
354
23位 神戸大学病院
(兵庫)
353
24位 新東京病院
(千葉)
350
25位 久留米大学病院
(福岡)
349
26位 イムス葛飾ハートセンター
(東京)
342
27位 仙台厚生病院
(宮城)
341
28位 群馬県立心臓血管センター
(群馬)
336
神戸市立医療センター中央市民病院
(兵庫)
336
30位 名古屋徳洲会総合病院
(愛知)
327

狭心症、心筋梗塞とは

病気のあらまし

狭心症は、心臓に血液を送る冠動脈が粥状硬化のために狭くなり、必要とされる血液を心臓の筋肉に供給できなくなる(心筋虚血)病気です。

労作時に胸の痛みや苦しさ(労作性狭心症)を感じますが、高齢者や長期の糖尿病患者さんではときどき虚血があっても症状が出ないこともあります(無症候性虚血)。

特殊な状態として、狭窄のない冠動脈が突然けいれんを起こして一時的に細くなったりつまったりする異型狭心症もあります。

狭心症の原因はさまざまですが、危険因子として高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満、家族歴、年齢、男性、がよく知られています。

最近は炎症やストレスなどの関与も明らかになってきました。

心筋梗塞は冠動脈の血流供給が突然20分以上止まり、心臓筋肉が壊死する病気です。

急性心筋梗塞は狭窄した冠動脈がじわじわとつまっていくのではなく、動脈硬化巣(プラーク)が破れ、そこで血栓ができ、血管が急に閉塞して発症します。

冠動脈のけいれんでも心筋梗塞になることがあります。

症状

狭心症の症状は多彩です。 典型的な症状は、胸や肩、心窩部(みずおち)の痛み、重苦しさ、しめつけ感、胸やけ感で、たまに、のどやあごの痛み、「歯が浮く」というような表現をする人もいます。

胸痛の原因が狭心症によるものかどうかは、だいたい問診で区別できます。

狭心症の胸痛はある一定の条件(労作の程度やストレス、寒さ、好発時間帯=夕方、深夜または早朝など)がそろうと出やすいのに対し、非特異的胸痛は不規則に出ます。

異型狭心症では夜間から明け方などの安静時に多く、発症してから半年くらいは治療しなければたびたび起きる傾向があります。

また、早急に病院へ行く必要のある狭心症として、①症状がどんどんわるくなる安定労作性狭心症、②労作性狭心症が安静時でも胸痛が出るとき、③新規発症の狭心症(とくに安静時胸痛)、④冠攣縮性狭心症、⑤15分以上持続する狭心症(心筋梗塞が強く疑われる)が挙げられます。

<引用文献>
「新検査のすべてがわかる本―健康診断と検査結果を生かす」

大月市立中央病院、経営診断で市民利用率の低さ指摘 /山梨

2001年6月26日、毎日新聞

「健康講座などで浸透」提言

山梨県の大月市立中央病院(根岸能之院長、現院長:山崎暁 医師)が民間経営コンサルタント会社に委託していた経営診断の結果がまとまった。大月市民の大月市立中央病院の利用比率が低いなどの問題点が指摘されたほか、健康講座などを通じ地域に浸透していくことやインフォームドコンセント(十分な説明に基づく合意)の充実などが提言された。大月市立中央病院は院長ら院内スタッフによる病院経営改善委員会を発足させ、指摘された点について具体策を検討する。

この病院は1962年9月に設立された総合病院。公立病院として幅広い診察科目を設置していることなどから厳しい経営が続き、1999年度決算では約3700万円の赤字となった。経営改善に向けて2000年11月に経営コンサルタント会社に経営診断を委託していた。

報告書では病院の問題点として、大月市内で唯一入院施設を備えた総合病院であるにもかかわらず、大月市民全体の患者のうち大月市立中央病院に入院した患者は36・7%、外来が21・6%にとどまり、大月市内からの患者吸引率(シェア)が低い点を指摘。「地域を支える病院」から「地域に支えられる病院」への姿勢の変更を提言している。

今後取り組むべき点として、医師や看護婦が地域に出向いて健康相談を開いたり、院内広報やホームページの準備などによる地域住民へのアピールを挙げている。また、インフォームドコンセントで医師と患者の対等な関係を醸成、大月市内の診療所や訪問介護ステーションなどとの連携を図り、患者の利便性を重視した地域医療連携機能の強化も唱えている。

大月市立中央病院では改善策の1つとして、内科の待合室で診察順番待ちの電光掲示板を設置した。これまでの放送で患者を呼ぶ方法を改め、受け付け番号を表示することで、患者名が周囲に明かされないためプライバシーの保護にもなるという。